サンドロ・ボッティチェリ( 工房)
《聖母子》(部分)
1500年頃、テンペラ・板、63×47cm、リール美術館
Photo© RMN-Grand Palais / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF - DNPartcom

ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美

スタップだより

予習のススメ(2)

2015年3月13日

 前回に引き続き、展覧会を最大限に楽しむために、スタッフお勧めの入門書を紹介します。

 若桑みどり著 『フィレンツェ』(2012年、講談社学術文庫)です。

 壮大なタイトルの本書では、フィレンツェ共和国の成立からメディチ家の断絶までの歴史を知ることが出来ます。

 とくに「フィレンツェ共和国の終焉」と題された第6章では、サヴォナローラの台頭から処刑までとボッティチェリの改悛がわかりやすく説明されています。

 今回の展覧会では、最後の展示室にサヴォナローラ関連資料や晩年のボッティチェリの絵画が並べられます(「第6章 メディチ家の凋落とボッティチェリの変容」)。本書は、このセクションを理解するための、素晴らしい手引書です。

 展示室を後にするころには、輝かしい時代の終焉と、展覧会が終わってしまうという寂しさが重なり、歴史に浸ったという感動を覚えるかもしれません。

 その後、18世紀にメディチ家が断絶したところで、本書の歴史パートは終わります。

 最後に「ウッフィーツィを歩きながら」という、ウフィツィ美術館観光には最高のガイドが収められています。

 本書を読み、本展を訪れ、次回のフィレンツェ旅行に備えてください!

スタッフM